てんかんの症状・診断・治療

睡眠

発作を引き起こしやすくする原因として第一にあげられるのが睡眠のバランスです。
睡眠不足は体のリズムが乱れ、発作につながりやすくなります。

 

できるかぎり安定した睡眠を取れるようにしましょう。
成人なら7〜8時間、子供なら9〜10時間です。

 

徹夜する遊びや仕事などの深夜労働もできるだけ避けましょう。

疲れやストレス

疲れ

疲れ自体が発作を引き起こすというより、疲れがたまって、睡眠が乱れ、不規則な生活が続くと、脳の活動が低下して発作が起こりやすくなります。

 

ストレス

緊張や不安の連続がストレスとなり、発作の原因になります。
ストレスが溜まらないように、適度な休息をしましょう。
ストレス発散の方法を持っていることも大切です。

 

適度な緊張感は発作を抑える

一方、通常の仕事や勉強、遊びをしている際の適度な緊張感は、発作を抑えているとも言われています。
ただ、緊張が解けた時に発作が起こることもあります。
「緊張してはいけない」と意識しすぎるのもよくありません。

食生活

2つだけ気をつけたいものがあります。
それはアルコールとグレープフルーツです。

 

アルコールとてんかん

アルコールは発作を起こしやすくします。極力控えましょう。
適量以上を飲むと睡眠のバランスが崩れ、発作が起こりやすくなります。
仕事などでどうしてもという場合は、口をつけるくらいにしましょう。

 

グレープフルーツとてんかん

グレープフルーツは、体内で薬物を代謝する酵素の一部の働きを阻害し、体内の薬物の血中濃度を上昇させます。
次の抗てんかん薬を服用する際は注意が必要です。

  • テグレトール
  • マイスタン
  • エクセグラン

運動

してはいけない運動はほとんどありません。
注意が必要なのは、水泳です。
水中で発作が起こしてしまう危険があるからです。

 

水泳を行なっても良い一つの基準として以下に示します。

  • 抗てんかん薬を理解し、服用を守っていること
  • しばらく発作が起こってなく、体調が良好であること
  • 見守ってくれている人がいること
  • 水泳はプールに限り、海や川ではしない
  • 飛び込みや潜水はしない

個人差がありますので、あくまで一つの基準です。

 

基本的に、適度な運動は発作の有無に関わらず、体にいいことですから、体調を崩さない程度の運動は積極的にしましょう。

入浴

入浴中のてんかん発作による事故はとても多く起こっています。
入浴に関する注意事項は次のとおりです。

  • 風呂場には危険なものは置かない
  • なるべく床が滑らないようにしておく
  • 発作が続いているときは入浴は控える
  • 入浴する際は誰かに知らせる

 

入浴中に発作が起こったら

解除する人はまずお風呂の栓を抜きます。
発作中は脱力状態になりますので、浴槽から出すのは大変です。移動できないと判断したら、すぐに栓を抜き、呼吸できるようにします。
その後、水を飲んでいないか確かめます。

 

てんかんと日常生活関連ページ

てんかんと睡眠障害
てんかんと睡眠障害の関係について解説します。
てんかんと運転
てんかんと生活の関係について解説します。
てんかんと結婚・妊娠
てんかんと生活の関係について解説します。
てんかんと就職・仕事
てんかんと生活の関係について解説します。
てんかんと教育
てんかんと生活の関係について解説します。
長年、てんかんの症状を抑えている方の体験談
長年、てんかんの症状を抑えている方の体験談を紹介します。てんかんを抱えている方の生活の参考になるかと思います。