てんかん 症状

ウエスト症候群(点頭てんかん)

乳幼児期、特に生後1歳までに、いろいろな原因によって発症する難治性のてんかんです。
特に発症しやすいのは、生後4〜7ヶ月と言われています。

 

「点頭」とは「うなずくこと」です。
発作が起こると頭を前に倒すため「点頭てんかん」とも呼ばれています。

 

特徴は次のとおりです。

  • 頻発するてんかん発作像
  • 精神運動発達の停止または対抗
  • 発作が起きていない時間の特徴的な脳波であるヒプスアリスミア

知的障害、運動障害なども成長に応じて伴ってきます。

 

症状

通常見られる発作は次のようなものです。

  1. おじぎのように頭を下げる
  2. 両手や両足を体にギュッと引きつけるようにする

この一連の行動を、数回から数十回します。

 

このように繰り返される発作を専門的には「シリーズを形成する発作」と言います。

 

発作自体とても苦しいもので、生後間もない乳児にとってはかなりの負担になります。
発作の前後に泣いたり不機嫌になったりすることが、発作かどうかを見分けるヒントになります。

 

乳児の発達は多く場合、退行すると言われています。
できていたことができなくなったり、新生児に戻ったようになったりします。

 

予後

予後には次のような特徴があります。

  • 服薬でのコントロールは難しい
  • 知的障害が生じる
  • 発作型がレノックスガストー症候群や複雑部分発作、二次性全般化を伴った部分発作などに変容する

 

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てんかんの分類
てんかんの症状について解説します。
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てんかん発作の一種である部分発作について紹介します。また、部分発作がみられるてんかんを部分てんかんといいます。
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部分発作の一種である、単純部分発作を紹介します。
複雑部分発作-てんかんの症状
部分発作の一種である、複雑部分発作を紹介します。
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部分発作が発展して全般化して起こる二次性全般化発作を紹介します。
全般発作-てんかんの症状
てんかん発作の一種である、全般発作について紹介します。また、全体発作がみられるてんかんを全体てんかんといいます。
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