部分発作
脳のある部分が要因で起こる発作を部分発作といいます。部分発作は、発作の症状から、原因となる脳の場所を推定できます。例えば、運動の症状が出れば、大脳皮質の運動領域で過剰な電気が放出されたと推定できます。
部分発作かどうかの見分け方
次のような症状は部分発作特有なので、部分発作である可能性が高いといえます。しかし、正確な診断には、症状だけでなく、脳検査をして、異常な脳波がどこから出ているかを調べることが必要です。
- 体の一部の発作が、だんだん広がって全身の発作になった。
- 突然目の前が歪んで見えた。
- 急に奇妙な匂いを感じた。
単純部分発作と複雑部分発作
部分発作は、単純部分発作と複雑部分発作に大きく分かれます。発作時に意識のくもりがないものを単純部分発作、意識のくもりがあるものを複雑部分発作といいます。
部分てんかん
部分発作がみられるてんかんを特に部分てんかんといいます。
発作が脳のある部分から起こります。発作が起こった脳の部位や範囲によってさまざまな症状が起こります。
- 運動を司る部分が障害された場合→手や足などの体の一部分が動く。
- 感覚を司る部分が障害された場合→手がしびれる。音が聞こえる。光や模様が見える。
- 意識を司る部分が障害された場合→頭がぼんやりする。
- 記憶を司る部分が障害された場合→記憶がなくなる。昔の記憶がよみがえる。
- 感情を司る部分が障害された場合→恐怖感や寂しさが現れる。
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